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大学では経営学を専攻していました。得た知識は業界問わず活かせるものだったので、就職活動を開始したときはやりたいことが定まっておらず、食品や物流などさまざまな業界の企業説明会に参加しました。そのなかで出会ったのが、全国保証です。学生にとって、住宅ローンは未知の分野。周りの友人をあたっても、住宅ローン事業を手がける企業を志望する人はいませんでした。「誰もやっていないことに挑戦するのはおもしろそうだな」と思い、全国保証について調べてみると、住宅ローン業界のことやそのなかでの立ち位置が見え、安定性や将来性がある企業だということがわかったんです。思いきってエントリーし、今に至ります。

入社後、配属となったのは横浜支店。その後仙台支店に配属になりましたが、継続して審査・営業を担当してきました。両支店での業務は楽しかったので、保証企画部への辞令が出たときは、とても驚きましたね。転職するくらい業務内容が変わるため、正直不安はありました。でも、実際やってみないと分からないと思い、心機一転して新しい場所に飛び込んでみることにしました。

いま担当している業務は大きく分けて、DX推進と新商品の開発の二つです。DX推進では、金融機関様と連携して業務フローの改革をしています。たとえば、書類のペーパーレス化を実現し、紙媒体から電子媒体に移行したことで、瞬時にやりとりができるようになっただけではなく、郵送料の削減も実現しました。ほかにも、住宅ローンを申し込まれるお客様向けの手続簡略化を目的としたシステムづくりや、不動産会社様向けのシステムを検討しているところです。

一方で、新商品の開発ではお客様の多様なニーズにお応えできるよう日々意識しています。私が発案したものだと、注文住宅購入者様向けの企画があります。詳しい内容は省略しますが、お客様が負担する登記費用の削減と不動産会社様の負担の軽減につなげることができました。DX推進では新商品の開発や審査・営業で得た経験が活かせていますが、社内外の多くの人を巻き込みながらプロジェクトを進めるむずかしさも感じています。さまざまな人とコンセンサスをとることや、担当者の方の理解レベルにあわせて分かりやすく説明する能力が求められますね。

いまの仕事は苦労することがたくさんありますが、その分やりがいも大きいです。私は審査・営業担当として現場で経験を積んできたからこそ、金融機関様やお客様が何を求めているかを想像できる強みがあります。そのおかげでアイデアが出やすいですし、そのアイデアの先に喜んでくれる人の顔が浮かぶことで「がんばろう」と思えるんです。審査・営業と比べると、全社に影響を与える大きな仕組みづくりができるのも、この仕事ならではの醍醐味だと感じていますね。また、組織的にも「金融機関様とお客様のために」という強い信念をもった責任者がいることで、そこに共感し、常にお客様のことを第一に考えたうえで業務に取り組めるのもメンバー全員のモチベーションとなっています。

いまの環境でDXに強い人材へと成長し、いずれは営業店に戻ってみたいと考えてます。そのときは、現場でDX人材を育成したいですね。DXの知識を持った営業店の人材が増えれば、金融機関様に対して提案の幅が広がると思うんです。そうすれば、会社として多彩な支援ができますし、ニーズも拡大していくはず。事業成長に貢献することで、たくさんの金融機関様やお客様の役に立ちたいです。